2003/08/08

PlayStation解体大作戦。

それは7月も終わろうとか言う頃、部屋の掃除をしていた時でした。床に掃除機をかけ、物を戻し、全てが一段楽し、そして何事も無く全てを片付けて、先ずはひと休みとPS2の電源ボタンを入れ、イジェクトボタンを押し、いつものようにトレイが出て……………

こない。

…?本当に出てこない。イジェクトボタンの青いランプはいつものように点滅しているのに、うんとも寸とも言わない…。こ、これはひょっとしてもしかして、PS2が壊れ…
これが伝説のソ○ータイマーなのか!?
…ああいやいや、そんな余計な事を考えている暇ではありません。トレイが出てこないだけですが、中にソフトが入っていない以上、事実上PS2が使用不能になったと言うことです。これは由々しき事です…。

人づてに聞いた話では、埃が詰まっただけなのでPS2の向きを縦とか横とかにかえると治るとか、引っかかったのでもう治りませんとか、紛う事無くソ○ータイマーですとか色々な意見が 在りましたが、360°上下方向に3Dアクションを取らせてもトレイは出て来ず、マイナスドライバーを差し込んで無理矢理出そうとしても本気で出て来ず、原因はどうあれ完全無欠に使用不能になったことは確かです。
…どうしたものでしょうか。次なるPSXの話題も出ていているとは言え、それにしても何時発売になるか判りませんし、それまでゲームはさて置き、DVDが見れないのは困ります。

そんな事を友人と話していて、冗談でこんな話が出ました。
「どうせ壊れてるんだし、このままでは使えないのに変わりないから、いっそばらしてみようか?
…本来ならば修理に出すべきなのでしょうが、トレイ以外は普通に動く上にわざわざ修理代を払いたくないと言う一点において、自力解体が可決

BGM(BGMovie)に何となく借りてきた007ダイ・アナザーデイを流しつつ決行です。
…まず、裏面を見回してみると…ネジ穴は何処?既にネジ穴が見当たりません。嵌め込み式?そんな訳は無いだろう、と思っていると在りました、ゴムとカバーで偽装されていたネジ穴が。

左図がネジを全て外した裏面です。ううむ、先ずは禁断の一歩を踏み出してしまいましたよ。
因みに右図がPS2で使用されている外装止めのネジとネジ穴カバーです。二本だけ矢鱈と長いネジが

ネジを外し、外部装甲を撤去、いよいよ内部機構との対面です。先ずは下のカバーから…。開けるとすぐ下に第二次装甲が…それよりも下の方は関係無さそうです。別段此処がついたままでも良さそうな気が。
ならばとばかり下を付け直して次は上から行きます。

む、何かが引っかかっていてはずれ難いです…と言うか力入れるの怖いですよ〜?何となく正面の方が引っかかっている風ですね?よし、前にスライドさせつつ…お、何かが抜けた感触!そして…

上部装甲、撤去完了。
…これで退路はなくなりました。

RESETボタンとイジェクトボタンは外装にそのままついていて、このように白いコードで繋がっているので迂闊な扱いは出来ません。注意しつつ外装を横におきます。

ほう、PS2の内部はこんな風になっているのですか。コンデンサばっかりで思ったよりもスカスカですね。まあそれはさて置き問題のDVD再生部分は…

だ、第二次装甲を確認!!厳重な防備で守られている…。しかもよく見ればこちらはネジが小さいですよ。ならば+ドライバー(小)に換装、第二次装甲の撤去を開始します。ネジをなくさないように注意して…

いきなり光学端子露出…そして問題のトレイが。ここまで来ればトレイを外し、その駆動機構を拝んでやりましょう。
…と思ったらトレイのスライド部分も左下のネジ止めで固定されていて、それを外さないとトレイが外れません。無論これも外し…。

突入、駆動機構。
とても判り難いですけど、下のほうに在る白い歯車が回って、トレイの裏にある歯付きのレールと噛み合って外へ押し出す機構のようです。横にストッパー機構のようなものも在りました。
上のほうはどうやら丸々光学端子の移動機構のようなので、問題はこの歯車とその周辺に在ると睨んで良さそうです。

まずはこの歯車自体が動くかどうかです。外装を取っ払いきった状態で電源を入れ、慎重にイジェクトボタンを押します。

きゅるるるるる…

ボタンの青い点滅に合わせて歯車が回転しています…と言うことは問題なく動く訳ですね…あ、トレイが無いのでストッパーが正しく認識されないのかぎゅるぎゅる回りっぱなし…ちょっと無理矢理止めます。
お陰でトレイのガイド機構も判りました。念のため、何回か動作試験を…う、変な所で止まった…仕方ない、また無理矢理もどして、一旦トレイを載せ直して動かしてみます。
引っ掛かりが多くて割と面倒な。む、この出っ張りがこのレールで…う、噛み合いのせいで上手く乗らない…よっと、良し、歯車も噛んだし、ネジを止めなおして…
…いざ、イジェクトボタン、オン!!
ふい。

止まったちょっと待て、ちゃんと奥まで引っ込みきってからまた載せて…落ち着いてもう一回。

ふぃぃぃぃぃぃぃん

お、出ました、トレイがちゃんと出ました!!これはやはり噛み合いが悪かっただけのようです。さらに何度か動かしてみてもちゃんと動きます。ひょっとしてこれで治った?

今度は被せるのにまた多少の手間と力業を行使しつつ下のネジを止め直して…。

作業完了。お帰り私のPS2〜。

いや、まだ一応油断は出来ません。もしや外装を再装着している間に何らかの問題が生じている可能性も…と言う訳でイジェクトオーン
問題なし〜。今までと同じように普通に動きますよ。
改めてお帰り私のPS2〜







と、開始から此処までおよそ一時間、途中ハンドクリーナーで中の埃を吸いまくりつつ無事PS2も治って良かった良かった。一時は本当に買い替えと修理途中の不慮の事故を真剣に想定していましたから。
今回は問題がトレイが出てこないだけだったのであっさりと解決しましたが、事によっては専門知識が無いとどうにもならない場合があるので注意してくださいね。
そして皆様もPS2の扱いには十分注意しましょう。実際壊れられると中々大変ですので、あまり高をくくらないように…何せタイマー付ですから。

では、今回はこれにて。

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